【7時間目の授業は心理です】

思春期~青年期の方をターゲットに心理学をお話ししていきます。

【#26ストレスについて】ストレスを知ろう!

心の中で・・・「起立、礼、着席」

 

みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は”ストレス”についての基本的な概念を話をしていきたいと思います。

以前もストレスについて簡単に話してきましたが、今回はもう少し掘り下げますので、以下の記事も併せて見て下さいね!

 

luntacop.hatenablog.com

 

ストレスとは、そもそも物理学の用語で、「外からかかる、力による、物質に生ずるひずみ」のことを表します。

これを心理学の用語として導入したのは、カナダの生理学者ハンス・セリエです。

セリエは1936年に「ストレス学説」という研究を発表し、そこから心の概念としてストレスという言葉が使われるようになったのです。

 

なんと、ストレスという言葉は、まだ100年間も経ってないんですね!

もっと昔から、使われている言葉だと思っていました。私も(笑)

改めて、学問としての心理学の歴史が、まだまだこれから積まれていくのだと感じます。

 

ということで、ストレスは簡単に言うと、「外からかかる力でへこんでしまう・変形してしまう」という意味になります。

そして現代は、この外からかかる力が、非常に多種多様で頻度も多いのです。それが本当に問題です。

 

この情報化社会になり、人間は沢山の「便利」を手にしてきましたその利便性の代償に、人は多くの不必要な情報に振り回され、不安にさらされることになったのです。

 

ある学説によると、現代人の1日分の情報量は、江戸時代の1年分の情報量で、平安時代の一生分の情報量になるそうです!

令和人は江戸っ子の365倍の情報を1日で処理して、平安貴族のおよそ2万倍の情報に触れて、処理している計算になります(汗

現代人の脳の情報処理はとんでもないことになっていますね。

 

ですが、人間の脳自体のスペックはそこまで劇的に進化していません。生物的な進化が、文明の進化に追いついていないのです。

そのため、処理しきれない情報はストレスとなって、脳に蓄積していきます。

この蓄積による負担に耐えられなくなると、症状として体に色々なサインが表れてくるのです。

luntacop.hatenablog.com

こう考えると、皆さんはすごいんです

この世の中に生きているだけで、とんでもなくすごい事なんです。

なぜなら、人間の脳の進化が追いついていないくらいの情報社会で、生きているのですから

それは、ストレスが溜まって当然ですよね。

 

 

ストレスの原因となるものを”ストレッサー”と言いますが、ストレッサーにはおよそ5つの種類があります。

  1. 物理的ストレッサー:温度・湿度、騒音、光など
  2. 心理的ストレッサー:人間関係、不安、緊張、焦り、いらだち、恐怖など
  3. 身体的ストレッサー:暴力、疲労長時間労働など
  4. 社会的ストレッサー:職場、政治、経済、パワハラなど
  5. 化学的ストレッサー:公害物質、薬物、タバコなど

これらはあくまで一例ですが、これだけ人間の生活には、多くのストレッサーが潜んでいる事がわかりますよね。

 

 

また、ストレスの反応にも3つの種類があると言われています。

  1. 身体的反応:頭痛、肩こり、動悸、食欲低下、不眠、疲れやすい等。
  2. 心理的反応:抑うつ感、不安感、イライラしやすくなる、やる気が出ない等。
  3. 行動的反応:忘れ物の増加、飲酒量・喫煙量の増加、遅刻早退の増加等。

ストレスがかかると、体にはこれらのような反応が出ますが、これもまた一例です。実際にはもっと沢山の症状が表れますよね。

 

 

ここまで、ストレスについて話してきましたが、ストレスは0になればいいという訳ではありません。ストレスが全くないと、それはそれで困ります。

人の体はストレスに強いわけではありませんが、何もストレスがかからないと逆に、どんどんと脳や感覚器官が衰えていってしまうという研究があります。

それは、環境の変化に適応しようとする、人間の本能的なメカニズムが働いているからです。このメカニズムは適度なストレスがかかると、適度に働いて、発達や成長(ホルモンの分泌)に繋がります

 

RPGのゲームを思い出してほしいのですが・・・(ここではポケモンとします。知らない人はごめんなさい・・・)。

あなたの手持ちはレベルが高い伝説のポケモンばかりです。レベル100に上げるためには、最初に出てくる弱いポケモンを倒し続けても、経験値はいっこうにたまりませんよね。

それよりも、レベルの高いトレーナーや四天王たちのポケモンと戦わせた方が、経験値が溜まりやすくて、早く成長できますよね。

・・・そんなイメージで、ストレスがある程度ないと、それはそれで体や成長的にはあまり良くないんです。

 

しかし問題は、適度を超えて、過度にストレスがかかってしまうことです。

レベル1のコイキングで、レベル100のピカチュウに立ち向かうのは自殺行為です。

なので、ストレスは適度に付き合っていく事(自分のレベルや現状にあったもの)が何より大切なのです。

 

これからもストレスについて、色々な話をしていきたいと思いますので、どのように対応していけば良いかを一緒に考えていきましょう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それでは今回はここまで!

質問などがありましたら、気軽にコメントください!

X(Twitterもよろしければチェックしてくださいね。

@LuntaCOP

 

心の中で・・・「起立、礼、着席」