【7時間目の授業は心理です】

思春期~青年期の方をターゲットに心理学をお話ししていきます。

【#30読書について】読書のすすめ(動画視聴との違い)

心の中で・・・「起立、礼、着席」

 

みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~

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さて、今回は少し趣向を変えて”読書”について語ってみたいと思います。

ここで言う読書は何も、「本を読むこと」だけに限定しません。

なので、「私、本読むの苦手なんです」という方も、是非お付き合いください。

 

 

・・・というかいきなりですが、このブログを読んでくださっている時点で、立派な読書ですし、あなたは読書嫌いなんかではありません。

私が思う読書とは、「文字や言葉に触れて、自分から読むこと」であると思います。

何も本を読まなくてはならないということはありません

 

問題は「①主体的(能動的に)に情報に触れるか」・「②受動的に情報に触れるか」の違いです。

読書というのはこの①にあたりますね。

YouTubeやテレビ、DVD教材、オーディブルなどは②にあたります。

 

例えば、本は自動でめくれませんし、音も流れませんし、映像のように動きません。人間側が主体的に関わっていかないと情報を得られません。だから、本から情報を得るためには、自分から「読む」・「めくる」・「考える」などの活動が必要になってきます。

しかし、便利なYouTubeやテレビなどは、勝手に音声と映像を発信してくれるので、人間から主体的に関わらなくても、自動的に情報が入ってきます。そのため、受動的と表現しました。

 

便利で楽なのはもちろん②です。使い方を工夫すれば、効率よく多くの知識を得ることができるので、もちろん否定することはありません。

むしろ私も、YouTubeで沢山の動画を見て、勉強したりしているので。

 

ですが、この便利が当たり前になった時代だからこそ、情報があふれている時代だからこそ、「自発的に言葉に触れて、能動的に情報を得ていく」ことが大切なのかなと私は思っています。

自ら働きかけて情報を得ることを私は「アナログ(りょく)」と呼んでいるのですが、デジタル化が進んでいる、というかほとんどデジタルに囲まれている現代だからこそ、アナログ力はすごく力になると信じています。

(アナログ力については、話したいことが沢山あるのでまた別記事に…)

そして、そのアナログ力を養うのに最適なのが、読書なのです。

 

本は全部読まないといけないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。読書のコツは、まず目次を見ることです。

目次には、各章の表題が記載されてますが、その中で惹かれるワードがあれば、そこから読んでいって全然かまわないんです!

また、文字を一字一句読んでいかないといけないこともありません。飛ばし読みしたり、さっと目を通すだけでも構いません。

あなたが気になって手に取った本なのですから、無意識的に気になるセンテンスがあれば必ずピタッと目に留まるはずです。そこから広げるように読んでいく事。これも立派な読書のスタイルです。

 

このように、読書をするということは、自ら言語に働きかけて情報収集をするということです。この情報収集時、大脳(ブローカ野・ウェルニッケ野前頭前野など)が活発に活動しています

しかし、ただ動画を視聴している時は脳が活性化せず、大脳も大して活動しません。受動的な情報収集だと、脳が怠けてしまうのです。

せっかくの勉強や情報収集も、怠けた脳では効率が悪く、時間がもったいないです。

そうした意味を込めても、読書することは非常に効果があるのです。

 

大人になると、基本的に読書は皆さん黙読で行っていると思いますが、実はをすると、更に広範囲で大脳が活性化し、処理活動することがわかっています。音読するということは、耳も口も使うので、より体が主体的に情報・言語に関わっているのです。

学校で音読する意味はここから来ているんですね。

 

このように、読書をすることで脳が活性化することがわかりましたが、それ以外にも効果があり、ストレスの軽減コミュニケーション能力の向上認知症の予防にも寄与していると考えられています。

これだけの効果がありながら、効率重視の我々現代人は読書離れが進んでいます。

コスパ(コストパフォーマンス)ならぬ、タイパ(タイムパフォーマンス)なんていう言葉も出てきているくらいですから。

 

ですが、効率を求めてどんどんとデジタル化していったら、どんどんと人間は人間らしさから離れていってしまうように感じます。

だって、結局人間はアナログ的な存在ですから。生物である以上、アナログ力からは離れられません。

 

例えで言うと、停電した時が一番よくわかりますね。めっちゃくちゃ不便ですよね。それは普段から、我々が、以下にテクノロジーに頼り切っていて、効率的にデジタル的に生きているかの証です。

大災害が来たとき、人間は自然の前では結局無力です。アナログにならざるを得ません。そんな時にデジタルに依存している人間は果たして生き延びられるのでしょうか?

 

 

ちょっと飛躍しすぎてしまいましたが、読書という行為は、ひいてはこのような人間らしい活動にもつながってくると思っています。

まずは、自分から主体的に言葉に触れてみましょう。きっと頭に入ってくる感じが違ってきますし、記憶の定着力も違ってくると思います。

#17に似ているかもしれませんね。

luntacop.hatenablog.com

 

好きな本に出会えた時、必ず何かしらの影響を受けるはずです。それはとても幸福なことです。

本や文章は時空間を超える伝承の役割を持ちます。偉大な先人たちの英知の結晶を私たちは文章を伝って触れることができるんです。何千年前のことであろうが、残っていて読み取れれば、その時代の人と結びつくことができる。なんとロマンのあることでしょうか。

もちろんタブレットでもインターネットできます。ですが、機械が壊れたら、電気が使えなかったら何もできません。

本はアナログなので、もう既にそこにあります。何物にも依存せずに存在しているのがアナログの真の意味ではないかと考えています。

 

皆さんも、読書を通して主体的に情報処理できる人になりましょう。そして、アナログ力を高めていきましょう!

 

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それでは今回はここまで!

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心の中で・・・「起立、礼、着席」