心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて、今回はリフレーミングについてお話をしていきます。
前回の記事とも関連してきますので、よろしければご参照ください。
リフレーミングとは、「物事・出来事、状況などの枠組み(フレーム)を変えることで、別の新たな視点を持てるようになる」ことを指します。
つづりが「Reframing」となるので、読んで字のごとく「frame(枠)」を「Re(捉えなおす)」ことになります。
これの何が重要かというと・・・。この考え方こそ、認知行動療法の主流と言っても過言ではないくらい、超効果的なスキルだからです。
リフレーミングが上手くなると、日常のストレスの捉え方が変わり、気分の浮き沈みが劇的に減少していきます。マスターして損することはありません。
具体例を挙げながら説明していきましょう。
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竈門炭◯郎くんは、ある日出かけている最中に、家族を鬼に殺されてしまい、残された妹と行き倒れそうになるところ、後の師匠となる鱗滝左◯次さんに助けられました。
炭◯郎は一命をとりとめた妹を救うために、鬼を倒すための特訓をしていくのですが、それがまた苛烈を極めました。
今まで走ったこともないような距離をものすごいスピードで何度も走り抜けなくてはならず、師匠からの攻撃や罠も多彩。炭◯郎は何度も弱気になり、「こんなの無理だ!」と投げだしそうになりました。
そこで師匠は無言を貫きながらも、炭◯郎の様子を見て、挫けそうな時にそっとアドバイスをするのでした。
修業が数カ月が経つ中で、炭◯郎はだんだんと考え方が変わってきました。最初は絶望感しか漂わなかったコースも、よく見返すと色々な攻略法があることに気が付きました。刀の振るい方も少しずつ上手くなっていきました。
しかし、彼が一番成長したところは「圧倒的不利な状況でも諦めない気持ちと、冷静に自分を振り返り、状況判断を即座にし直す」ことでした。
ついに、鬼◯隊の入隊試験にまでこぎつけた炭◯郎でしたが、最終試験は当然厳しいものです。死を覚悟した瞬間も多くありました。それでも炭◯郎はあきらめず、不利な状況も修行で培った自分の強さを信じ、自分に言い聞かせて鬼を斬り、見事合格することができたのです。
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とまあ、某有名アニメを参考にさせて頂きましたが、個人的に炭◯郎くんはリフレーミングのいいお手本だと思っています。
あんなに自身の心理描写を丁寧にセリフで教えてくれるキャラはいません(笑)。
同じジャンプキャラのルフィと正反対ですね(笑)。
脱線してしまいましたが、リフレーミングとは、受け取る情報をそのまま鵜呑みにするのでなく、別の視点がないかを考え、それがあればその視点に立って考え直すことです。
炭◯郎も初めは、鬼が怖かったし、その激しい修行にも必死でした。しかし、「妹や死んだ家族のためにこの時間を使っているんだ。立ち止まってる場合じゃない」とか「弱気になるな!目の前に集中しないと」など、迷いながらも違う選択肢を模索していました。
これがリフレーミングの一例になるかなと思います。
人が物事を捉えることを認知と言います。これは以前の記事でもお話ししましたが↓
認知して即行動する動物は、ABC理論で言うと、A→Cのみですが・・・。
人間は認知して、捉え方によって、結果を変えることができます。この一連がA→B→Cになるわけです。
リフレーミングはまさに、この「B(Belief)信念・捉え方」を柔軟にするということなんです。
もし炭◯郎が、弱気なままで、「もう無理だ。俺にこんな修業が続くわけない」とか、「全◯中の呼吸で、こんなに体が劇的に動くわけない」とか思っていたら、鬼◯の刃という作品は、第2話で終了してしまいます。
ですが、主人公の炭◯郎は、「いや、きっとこうすればできるはずだ」とあきらめずに模索していました。これがまさにリフレーミングです。
我妻◯逸くんが主人公だったら、危うく連載できない所でした・・・。
人は困難に差し当たったり、ストレスに直面すると、まず一旦は素直にストレスが体にかかっていると認知します。しかし、それをそのまま鵜呑みにするだけで通過してしまったら、ストレスをただのストレスと認知するだけで、体や脳に毒になってしまいます。
そうではなく、人間はせっかく「B(Belief)信念・捉え方」という特権を神様から頂いたわけですから、これを活用する手はありません。
同じ困難でも、柔軟な捉え方次第で大きく変わります。
「この苦労は今はとてもしんどいけど、未来の自分にとっては必要なことだったんだ」と捉えれば、困難が前向きに捉えられるはずです。
一見悪いことのように思えることも、リフレーミングをすることで肯定的に捉えなおすことができるのです。
ここで少しだけワークをしてみましょう。以下の状況をあなたならどう捉えますか。捉えた結果、あなたの気分は肯定的になりますか?それとも落ち込みますか?
①:定期試験まであと5日
◆5日しかない→
◇5日まだある→
②:友人が少ない
◆周りはワイワイ楽しそうだな→
◇色々合わせないといけないから意外と面倒そうだな→
③:誰かに怒られた
◆怒られて自尊心が傷ついた。ムカつく→
◇なにか伝えたいことがあったのかも。改善することが自分にあったかも→
・・・いかがでしょう?あくまで一例です。
ここでは答えは提示しません。人それぞれ違うと思いますし、答えは無数にあるので。
でも、◇で捉えた方が何となく、その先の反応が変わると思いませんか?
人間、ストレスがたまり脳疲労が起きている時ほど、短絡的な決断を選び、視野が狭くなります。そうなると柔軟な思考はどんどんと取れなくなってしまいます。
そういうときほど、考え方をストレッチして、捉え方を柔軟にしないと、余計に凝り固まって視野が狭くなってしまいます。負のサイクルの完成です。
リフレーミングの練習で効果的なのは、「前向きな否定(肯定的な批判)」を自分に投げかけることです。
炭◯郎はまさにそのいい例です。
今、自分が認知して思ったこと。そこにストップをかけて、今浮かんだ考えに「前向きな否定」を投げかけて下さい。そうするだけで、心の中に二つの選択肢ができますね。その選択肢のどれを選ぶかは皆さん次第ですが・・・
思考に選択肢を持たせること。これこそリフレーミングの真骨頂です。
一つの考えだけに支配されない。これが柔軟な思考の正体であり、ストレスを軽減し自分を守る有効な手段なのです。
もちろん、考えても考えてもどうしようもないことが起きることだってあります。人生ですから。
ですが、違う考え方を一つ、二つ用意するだけで、世界が変わることもあります。枠組みと捉えなおすことで、答えが増えるんです。
慣れるまでは上手くいかないかもしれませんが、諦めずに繰り返しやってみてください。きっと皆さんもリフレーミングマスターになっているはずです。
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それでは今回はここまで!
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