心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて、今回は”深呼吸”について話していきたいと思います。
皆さんも準備運動などで、少なくとも人生で一回はしたことがあると思います(笑)
では、深呼吸が体に及ぼす影響はどんなものがあるのか、解説していきます。
まず、呼吸というものが何なのかを一度おさらいしておきましょう。
呼吸とは、当たり前ですが「空気中の酸素を体に取り込んで、二酸化炭素を排出すること」ですね。
すなわち、体に酸素を取り入れるので、有酸素状態を作り出すということになります。
この有酸素という言葉、聞いたことありますね。
そうです。有酸素運動にも欠かせない、人間の活動にとって必要不可欠なものなのです。#6の記事にも書いてあるので見てみてくださいね。
この有酸素運動の反対は・・・?
そうです。無酸素運動です。これは瞬発力を必要とする時の運動でおきます。例えば短距離走やバーベル上げ、腕相撲などです。
皆さん腕相撲する時、ゆっくり深呼吸してますか?
してませんよね(笑)
息を止めて相手を倒すまで、力を入れ続けると思います。これがまさに無酸素運動です。
瞬発的な筋力を使うとき、人は呼吸をせずに、筋肉中の酸素を用いて爆発的な力を生み出そうとします。
この瞬発的な対応は言い換えれば、前回記事の3F(逃走・闘争・凍結反応)の時も同じです。無酸素運動状態は体に緊張が走り、臨戦態勢が整うのです。
前置きが長くなりましたが、呼吸をするということは、この臨戦態勢を解くということです。簡単に言えば、「リラックスする」ことに繋がります。
有酸素運動時は脳がリラックスすると解説しましたが、それは無酸素運動状態から体を開放するという意味だったのです。
無酸素運動状態は「交感神経が有意な状態」とも言えます。対して、有酸素運動状態は「副交感神経が有意な状態」と言えます。
さて、ここで①交感神経と②副交感神経について説明しましょう。
どちらも「自律神経」に属します。
自律神経とは、「体が自律的に働く神経」のことであり、私たちの意思とは関係なく自動で働く神経のことです。
呼吸・体温調節・血圧・心拍・消化・代謝など生活に欠かせない活動を維持するため、365日24時間ずっと働いています。
この自律神経が①交感神経と②副交感神経に分かれますが、それはまるでコインの裏表のようなんです。
1.交感神経(活動状態)
・脳の血管が収縮する
・瞳孔が開く
・唾液が減る
・心拍数が増える
・胃腸の活動が抑制される
・膀胱が弛緩する
・筋肉が瞬発力有意になる(無酸素運動)
・緊張がはしりやすい
2.副交感神経(休息状態)
・脳の血管が拡張する
・瞳孔が閉じる
・唾液が増える
・心拍数が減る
・胃腸の活動が活発になる(消化が促進される)
・膀胱が収縮する
・筋肉が弛緩する(有酸素運動)
・緊張が緩和される(リラックス)
このような感じに分かれます。この交感神経と副交感神経の関係性は覚えておくとよいでしょう。
そして、呼吸というのは、唯一自律神経に働きかけることができる行動であるとされています。
先ほども言いましたが、人間は基本的に自律神経(交感神経・副交感神経)に直接アクセスすることができません。
しかし、たった一つだけこの深呼吸という行動は、交感神経から副交感神経に働きかけることができる唯一の方法であるとされています。
人間の意志や意識から自立している神経に唯一語り掛けることができる呼吸・・・。
これを上手にマスターすれば、どこでもリラックスできますし、全集中すれば日輪刀で鬼の首を斬れるかもしれません(笑)
呼吸で自律神経をコントロールすることができるのは紛れもない事実です。
これを体系化して、心理療法にまで昇華したのが、筋弛緩法だったり、自律訓練法だったりします。
皆さんも緊張がものすごく高くなると、過呼吸になってしまった人見たことがあると思います。それは自律神経(交感神経)が暴走し、呼吸のコントロールが不全になっている状態なんです。
その逆こそ深呼吸。手軽にできて体も心も落ち着かせることができるすごい手段なのです。
深呼吸のコツですが、「腹式呼吸」をすることで、より深く呼吸することができます。
腹式呼吸をする時は、お腹周りに手を当てて、息を吸うときに、お腹が風船になったかのように膨らませます。吐く時はその風船がしぼむかのように、お腹がだんだんと減っていくイメージです。
肺に空気を入れるのではなく、お腹に空気を入れるイメージです。
5秒かけて息をお腹にいれ、10秒かけてゆっくり吐き出す。これを繰り返すと上手に深呼吸できます。
鬼◯隊に入りたい人は、ぜひマスターして、自律神経も体全体に酸素を送ることもマスターしてみてくださいね(笑)
冗談はさておき、それだけ本当に呼吸は大事です!
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それでは今回はここまで!
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