心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて、今回は「認知症」についてお話をしていきたいと思います。
以前の記事にも書きましたが、超高齢社会の日本にとって、認知症はもはや切っても切れないものになってしまいました。
皆さんにとっても他人事ではないのです。
その認知症について、今回はどんな分類があるのかを理解して頂ければと思います。
≪そもそも認知症とは?≫
正式名称は「神経認知障害群」と呼び、主に認知機能の欠損を特徴とする疾患を言います。認知症は通称(総称)になります。
発達障害・知的障害などの、出生時から発達期(児童期)に診られる認知障害ではなく、以前に獲得した機能の水準が低下してしまった場合を神経認知障害群というのです。
ここが知的障害と認知症の大きな違いです。
誤解を恐れずに簡単にまとめるとしたら、先天的な認知・知的水準の低さが知的障害であり、後天的に認知知的水準が下がれば認知症というのです。
つまり、誰しもがなり得るということを理解しましょう。
より具体的に言うと、認知機能の低下によって、日常生活の自立が阻害されている状態のことを認知症と言い、日常生活の自立は困難であるが、阻害されていない状態を軽度認知症と言います。
これらは、脳の神経細胞の萎縮や病変、損傷などによって機能が低下すると起きる症状と言われます。
≪認知症の分類≫
・脳全体が委縮することにより、記憶をはじめとする様々な認知機能が、全体的にだんだんと悪化するのが特徴。
・人格性格の変化や、感情の平板化が見られ、予後は悪いとされています。
・有病率は男性よりも女性の方が多いとされています。
・もっとも発症率の高い認知症と言われている。
2.血管性認知症
・脳出血や脳梗塞などによって発症し、運動機能や感覚機能に障害が見られます。
・精神機能は部分的に悪くなっていく傾向があり、進行も階段状(段階的)になりやすい。
・人格性格は比較的保たれることが多いですが、感情は変わりやすいとされてます。
・有病率は女性よりも男性の方が多いとされています。
・発病して間もなくから、幻視(幻覚)やパーキンソン症状が見られるのが特徴。
・幻視の特徴として、「目の前で孫が泣きながら騒いでいる」などの、具体的で生々しいものになりやすい。
・パーキンソン症状の特徴として、身体が硬くなり、姿勢の崩れ変形が目立つようになり、歩行障害などが表れる。
・アルツハイマー型認知症の次に発症率が高いとされていて、男性の方が有病率が高いとされています。
4.前頭側頭葉変性症
・脳の前頭葉と側頭葉に萎縮や変性が見られると発症するとされます。
・代表的なものでピック病という症状があり、多くが50歳~60歳に発症すると言われています。
・ピック病の症状としては、同じ行動を繰り返したり、感情移入ができず共感ができなくなったり、目標を立てて行動することが難しくなってきます。
・進行は漸進的で、最終的には万引きなどの反社会的な行為に及んでしまう大きな人格変化と、言語機能の障害を伴うことが特徴です。
・・・以上が認知症の分類です。
主に、4つの種類分けがされていると思って頂いて結構です。
ですが、これら4つ全てに共通する認知症の特徴(例)というのも存在します。
↓↓↓
①複雑性注意:テレビや会話といった複数の刺激のある環境での対応に困難が生じる。新しい情報を取り入れることが難しい。
②実行機能:複雑な計画を嫌がり放棄したがる。鋭角や意思決定をするのに他人を頼らなくてはならない。
③学習と記憶:同じ会話の中でも同じ内容を繰り返す。買い物をする時に何を買えばいいかを失念してしまう。
④言語:言葉の表出や受容にも困難が生じる。症状が進むと友人や家族の名前も出てこなくなってしまう。
⑤知覚と運動:以前からなれていた活動を行うことが困難になる。明るさの低下によって、夕暮れ時に混乱が見られる。
⑥社会的認知:服装や会話の内容について社会的基準を気にしなくなる。家族や友人に配慮せずに行動する。
・・・こんな感じです。
皆さんの周りにも認知症になっている方がいるかと思います。それだけもう誰もがなり得る症状なのです。
基本的に認知症は治るものではありません。加齢と共にどんどんと進行していく事が一般的です。
最近、認知症に効く薬なんかも発表されましたが、果たしてどれだけ効果があるのか・・・。私はちょっと懐疑的です。
ですが、悲観的にならないでください。様々な支援体制が形作られて来ています。
認知症の支援についてはまた別の記事で書こうと思いますので、その時のお楽しみに!
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それでは今回はここまで!
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