【7時間目の授業は心理です】

思春期~青年期の方をターゲットに心理学をお話ししていきます。

【#43福祉について】障害者手帳とは?

心の中で・・・「起立、礼、着席」

 

みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~

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今回は「障害者手帳」についての話をしていきたいと思います。

皆さんは障害者手帳という言葉を聞いたことはありますか?

様々な場所で福祉サービスを受けることができる障害者手帳について正しく理解しておくことはとても大切です。

簡単ではありますが、解説していきたいと思います。

 

 

まず、障害者手帳とは「身体障害者手帳療育手帳知的障害者手帳)精神障害者保健福祉手帳の3種の手帳の総称」です。

つまり、3種類の手帳が厚生労働省管轄で、交付されていることになります。

基本的には自治体(都道府県や市町村)の窓口で申請して、作成することができます。

 

それぞれの手帳についてまとめていきましょう。

厚生労働省のホームページを参照しています。

 

 

身体障害者手帳

身体障害者手帳は、身体の機能に一定以上の障害があると認められた人に交付される 手帳です。
・原則として更新はありませんが、障害の状態が軽減されるなどの変化が予想される場合は、手帳の交付から一定期間を置いた後に、再認定を実施することがあります。
身体障害者手帳制度は、身体障害者福祉法に基づき、都道府県、指定都市や中核市において障害の認定や交付の事務が行われています。
身体障害者手帳の交付申請は、都道府県知事、指定都市市長や中核市市長が指定する医師の診断書・意見書、身体に障害のある方の写真を用意し、近隣の福祉事務所か市役所にて行います。
(具体例)
視覚障害聴覚障害・肢体不自由・言語障害・心臓機能障害・呼吸器機能障害・肝機能障害・膀胱直腸機能障害 等、、、

 

療育手帳知的障害者

療育手帳は、児童相談所知的障害者更生相談所において、知的障害があると判定された方に交付される手帳です。よって、先天的な知的能力の困難さがなければ知的障害とは厳密には認定されません。
※もともとの知的水準から後天的に低下すると、知的障害とは言わず「認知症」のくくりになってきます。
療育手帳をお持ちの方は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスや、各自治体や民間事業者が提供するサービスを受けることが出来ます。例えば、公共交通機関の運賃の割引や、公共施設等の入館料の割引などが挙げられます。
療育手帳制度は、各自治体において、判定基準等の運用方法を定めて実施されています。
(具体例)
大体、知能検査の結果で、約IQ70以下に当てはまると、知的障害として該当されます。
軽度(4度)=IQ75~51 中度(3度)=IQ50~36 
重度(2度)=IQ35以下 最重度(1度)=IQ35以下で日常的な支援が必須
これらはあくまで一例で、各自治体で区分の分け方は異なります。

 

精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。例えば、統合失調症双極性障害などの精神病を患い、日常・社会生活に支障をきたしている場合など。重度の発達障害が含まれる場合もあります。
精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。
精神障害者保健福祉手帳の等級は、精神疾患の状態と能力障害の状態の両面から総合的に判断され、1級~3級まであります。
(具体例)
・1級(重度)=精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
・2級(中度)=精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
・3級(軽度)=精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

※精神症状としては多岐にわたり、癲癇やうつ病なども含まれるため、心理職は医師との連携を基にアセスメントしていく。

 

 

以上が、障害者手帳の大枠です。

まだまだ細かくあげればきりがありませんが、これだけ日本の障害者福祉の入り口ともいえる、手帳制度は充実しています。

しかし、行政のサービスであるが故に、完全に網羅しきることは難しく、日常生活すべての困り感をサポートできるものではありません。

手帳を持っていることで、周囲からの理解が得られやすいということが一番のメリットであると考えています。

 

ですが、障害受容というのも難しい問題としてあります。本人だけでなくその家族もまた、障害者であることを受け入れるまでに沢山の葛藤と時間を要することは言うまでもありません。

とてもデリケートな問題なのです。

 

その中で獲得した手帳は、障害をお持ちの方にとっての大切なツールであり証明になります。

もし、皆さんの周りで障害者手帳をお持ちの方がいらっしゃったら、配慮をしつつも受け入れて生活を共にしていく事が大切です。

このような考え方を「インクルージョン」と言い、障害者だからと言って分離されることなく、平等な機会を得られる環境を目指すことを指します。

 

性の多様化など、様々なインクルージョン的な話題が昨今取り上げられていますが、まだまだ世間に浸透しきっているとはいいがたいです。

いつか本当の意味でのインクルージョン社会が来る日を共に作っていきたいですね。

 

今回の記事の詳しい内容や区分などは以下の引用先ホームページからもご参照ください。

※引用先↓

障害者手帳について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

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それでは今回はここまで!

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