心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて、今回は「ADHD」について話をしていきたいと思います。
何度かお話をしてますが、今回は成人期のADHDについて改めて特徴を挙げていきましょう。
そもそも、ADHDとは発達障害の一つであり、正式名称は「注意欠陥多動性障害(注意欠如多動症)」になります。
発達障害なので、元来発達時期(児童期)に年齢と比べて、顕著な差が見られると診断されることがありますが・・・。
あまり目立たずに、診断されないまま大人になって、社会に出てから実は発達障害の特徴に当てはまっていたという、俗にいう「大人のADHD」も話題になっていますね。
大きな特徴としては
①注意・集中することが苦手で、抜けが多かったり、持続することも苦手
②じっとしていることが苦手で、衝動性が強い
この2つが挙げられ、これらが日常生活に支障をきたすほどの状態であると判断されると、ADHDと診断されることが多いです。
とかく、対人関係において難しさが生まれ、人と関わることが苦手であるという特徴です。
しかし、上記2つ以外の特徴もADHDには存在し、苦労されている方がとても多いです。
例えば・・・。
・周りのことが気になってしまい、自分の作業に集中できない。
・片付けられず、整理整頓が苦手。
・言われたことを一回だけでは覚えきれない。
・人の目が気になってストレスに感じる。
・忘れっぽく、同じミスを意図せずに繰り返してしまう。
・予定していたことが崩れると、動揺してしまう。
などが挙げられます。
これらは意識すれば改善することができますが、大抵の場合は無意識のうちにやってしまった後に気がつくので、「ああ、また繰り返してしまった」と罪悪感に駆られる場合もとても多いです。
また、これらはADHDと診断されていない人でも、結構当てはまる人がいるのではないでしょうか?
実際、私もかなり当てはまります・・・(笑)
仕事で小さなミスを何回も繰り返してしまい、先輩に何度も繰り返し注意されてしまって、心が折れそうになることが何度もありました。
こうなると、自己肯定感も下がっていき、自分に嫌気がさしたりして来ると、もっと心の悪循環に陥ってしまいます。
気がついたら、自分はADHDなのではないか?発達障害だったのではないか?と考えるようになってしまう人もいるでしょう。
しかし、それは違います。
悪循環に入ってから、さらにミスが続いたり、余計に動揺してしまうことが増えたのなら、それはストレスによる反応です。
ストレスが大きくのしかかることで、思考力が低下し、不注意さがますことで、相対的にADHDのように見えてしまうこともままあるのです。
以上から、よく巷で目にするADHDの特徴に当てはまったからといって、あなたがADHDであるわけではないのです。ストレスが原因でそうなってしまったということも大いに考えられます。
ですが、本当にADHDの特徴が強く出て悩まれている方も多いと思います。
「現代社会は生きにくい!」と思われる方も多いでしょう。
#18でも書きましたが、職業やサービスの変化が著しく、働き方も昔と比べて大きく変わった現代は、否が応でも対人関係が働くこと・生きていく事にセットになっています。
かといって、ADHDは最近できた症状なのかと言われたら、そうではありません。
正確な数値や統計が残ってはないので、推測にはなりますが、昭和以前の昔にもADHDのような方は沢山いらっしゃったと思われます。
しかし、文化や風潮が現代とは大きく違うので、許される範囲や目立つ範囲が、ここ数年で大きく変わり、ADHDの特徴が否が応でも顔を出してくるといった具合ではないでしょうか。
そうした方は、煩わしいと感じる対人関係などが少ない仕事に就くなどして生きてきました。第1次産業・第2次産業(生産・製造業)はサービス業である第3次産業と比べて、対人関係が必要になりにくいですから。
また、平成になるにつれて、対人関係が必須な第3次産業の割合が増えたわけですから。仕方のない時代の流れと言っても差し支えないでしょう。
このように、ADHDの特徴がある人にとって、現代社会や対人関係はとても難しいものです。時には不登校の原因にもなれば、ニートや引きこもりの原因。転職を繰り返す原因にもなるかもしれません。
ですが、ADHDっぽいからと言って、人生が真っ暗になるわけではありません。そういう特徴があるからこそ輝ける。強みとして生かせる場面もあります。
それを見つけるまでが大変だったり、縁を掴むのに時間がかかるだけで、意外と皆さんの近くに転がっているかもしれません。
病院やクリニックだけでなく、相談できる機関も今は多数存在し、ネットで検索すると結構ヒットします。
ということは、この症状・特徴に悩んでいる人が世の中にはめちゃくちゃいるということですね。
きっと共感してくれる仲間が沢山います。
諦めずに、自分に絶望せずに、一緒に乗り越えていきましょう。
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それでは今回はここまで!
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