心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて、今回は”自己”について少しお話をしていきたいと思います。
今までも何回か自己について解説してきましたが、それも踏まえて話をしたいと思います。
そもそも”自己”という概念は人間にしか存在しません。
それは他の動物はメタ認知が出来ないからだと、お伝えしました。
人間は心の中に、「自分」を作ることができるし、それによって自己を形成していきます。
「自我」と自己はまた少しニュアンスが違うのですが・・・、簡単に違いを言うと。
- 自我=自分が考える自分のこと
- 自己=他者との関係の中にある自分のこと
と言い表せます。
発達的に、先に自我が芽生えて、自己になっていくという順番になります。
自我の芽生えが、2~3歳のイヤイヤ期であるとも話をしましたね。
自己の芽生えは、児童期に差し掛かるあたり(6~7歳)と言われています。
人は年齢を重ねるごとに、大きな社会(集団)に飛び込んでいきます。
はじめは、お母さんと自分との1対1の小さな社会。ママ友の友達との社会。保育園・幼稚園という集団。学校というより大きな集団。会社というもっと大きな集団。
人間はいずれの社会やコミュニティに属して生きていきます。
つまり、相手とは切っても切れないのです。
しかし、自分とはもっと切っても切れないですよね。だって、常に自分の体で生きているわけですから(笑)
ですが、年を取っていくごとに、いつの間にか自分よりも相手を優先にして生きている瞬間が多くなっていきます。
相対的に、自分を大切にする時間が減り、優先順位がどうしても下がりがちになってしまうのが大人ですよね。
でも、そんな中だからこそ。大人になったあなただからこそ、今一度「自己対話」して、自分の声を聴いてほしいんです。
自己対話は特別な意味のある言葉ではありません。単純に自分の声に耳を傾けて、自分を見つめなおす時間をつくってほしいということです。
「そんな時間なかなか取れないよ!」と仰る方。よくわかります。
ですが、そんな方にこそ、自分の声に耳を傾ける時間を設けてほしいのです。
今のあなたの悩みはなんですか?優先順位はなんですか?困っていることはなんですか?
このブログを読んでくださっているほとんどの人は、きっと他人軸で動いて、貢献できる優しい方だと思います。
そんな方は、きっと相手のあることの方が優先順位は高いでしょう。
それはとても素晴らしいことですし、社会奉仕・人のために勤労することが常識となっているのでしょう。
ですが、自分の体は宇宙中に1つしかありません。
そんな大切な体と心は、紛れもないあなたが持っています。
もちろん、自分を優しくしてくれるのは自分だけではないと思います。
普段親切にしている方なら、その相手から返報性の原理で、きっと大切に扱われるでしょう。
でも、それ以上に自分で自分を大切にすること、自分と対話することは重要です。
自分の声を聞くのに、時間も場所も必要ありません。聞きたいときに聞けばいいのです。
でも、これがまた難しいんですよね・・・。
そうなんです。意外と自分との対話に慣れていない人が多く、自分のことを大切にしたり、自分のことを知ろうとすることが苦手な人が沢山います。
はじめは誰もが素人です。自分のことだから、自分のことは完璧にわかっていると思っているのはまだまだ素人の発想です。
でも、そこからのスタートでいいんです。
だんだんと自分の声を聞いていくうちに、自己理解が深まって、自分との対話が上手になっていきます。
これを心理学では「内観」と言ったりします。
特に日本人は、仏教の影響を受けている民族ですから、この内観もしっくりくる方が多いとされています。
ある種、内観は自分に対するメタ認知の極致ともいえるでしょう。
そこまでになる必要はありませんが、疲れている時こそ、この内観力があなたを救ってくれるのです。
相手や周囲、集団や社会にエネルギーを注ぎ続けていると、あなたの精神エネルギーはどんどんと外に流れ出つづけていってしまいます。
それにストップをかけられるのは誰ですか?第一発見者に慣れるのは誰でしょう?
そう、自分を持っている、あなた自身なのです。
現代は周りにアンテナを常に張って生きている人が多すぎると思います。
情報社会だから仕方ないのかもしれませんが・・・、
それではいつか必ず、自分にとってのサインを見逃してしまって、疲れ果ててしまいます。
そうなる前に、自分を守ることができる・自分の声を聞いて休むことができるのは自分です。
自己対話をする時間を1日5分でも十分です。寝る前でも朝でも構いません。
「今日の自分はどう?調子いい?それとも疲れてる?」と聞いてみてください。そうしたら、①調子のいい理由、②よくない理由を再度聞いてみましょう。その時に紙やメモなどに残しておくといいですね。より整理されます。
その理由は、③相手が関係している物なのか、④それとも自分だけの問題なのかも考えて、⑤すぐに対応した方が良いのか、⑥あとで対応しても大丈夫なのかを考えてみましょう。
これだけでも、頭の中が整理され、自己対話が上手くなっていくはずです。
別にこれに沿ったやり方でなくとも、皆さんオリジナルのやり方でも全然良いと思います。
大切なのは、できる限りやること!継続あるのみです。
大変な時ほど、疲れている時ほど、自分の声に耳を傾けましょう。
「大変」「疲れた~」はあなたがあなたに向けた何かしらのサインなのですから。
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それでは今回はここまで!
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