【7時間目の授業は心理です】

思春期~青年期の方をターゲットに心理学をお話ししていきます。

【#21セルフケアについて】自分の心を守るために(セルフケア入門)

心の中で・・・「起立、礼、着席」

 

みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~

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さて、今回は”セルフケア”について話をしていこうと思います。

以前も少しだけ、セルフケアについて触れたと思いますが、今回から、具体的なやり方などを踏まえてお話していければと思いますので、お楽しみください。

 

そもそも、セルフケアとは何なのか?

それは、「自分で自分の心を保護して、修復すること」です。

ケアは「治療」の和訳として、定着していますが、セルフケアの観点で言うと

①保護(予防)

②修復(療養)

この2点の観点が入ってくると私は考えています。

 

体のケアも似ているところがあると思います。

いきなり運動をして体を痛めないために、準備運動があります。これは、予防的な観点から体をケアしています。

もちろん、体を痛めてしまったら、その患部を休ませ、塗り薬を塗ったり、マッサージを行ったりします。これが療養的な観点です。

 

心も同様に、予防的な観点と、療養的な観点があると思います。

さらに言えば、3つ目の観点として

③継続(繰り返さないために)

があると考えます。

 

例えば、#3の不安について当てはめていくと・・・。

 

luntacop.hatenablog.com

「①保護的観点」→不安になりそうだなと思ったら、その自分の心情を素直に受け止めて、不安になったらどうしようという、予期不安をこれ以上増やさないようにする。

「②修復的観点」→不安にさいなまれている自分を責めない。抗不安薬を飲んだり、散歩をしたり、リラックスをしたり、自分の心が落ち着けるようにする。

「③継続的観点」→また、不安になったらどうしようという気持ちを心の中だけで抱えるのでなく、アウトプットすることで、整理し後から見返せるようになるので、繰り返してしまう可能性が減る

 

・・・といった具合でしょうか。

このように、ケアには3つの段階と観点があると思って頂ければOKです。



そして、セルフケアというのは、読んで字のごとく「自分で自分自身」をケアすることです。

すぐに心療内科に行けない。学校の集会中に不安がやってきて誰にも言い出せない。仕事の大事な会議の前にとてつもない緊張が押し寄せてきたけど、取引先が来てるから休むわけにはいかない・・・。

こんな状況、日常でよくありますよね。

 

そんな時、いつも自分を見ていて、自分を助けてあげられる存在は、そう。

自分なのです。

 

自分を知り、自分を大切にすることで、自分で自分をケアする力は確実についていきます。自分でケアが出来るようになると、場所や時間を選ばなくて済むようになるし、病院やカウンセリングを受けるためのお金や手間がかからなくなります。

・・・「いやいや、そんなこと言っても、自分ではどうすることもできないこともあるでしょ。」

仰る通りです。そんな簡単にいくわけないですし、自分だけでは乗り越えられないことだって、生きていれば沢山出会います。それはそれでいいんです。

自分だけで無理なら、相手に頼りましょう。言い換えるなら、セルフケアの限界を超えるダメージを受けたら、他者からのケアを受けた方が、断然修復は早いです。

 

ですが、セルフケアが出来るようになって損することはありません

これからは、先人たちが築いてきた様々なセルフケアの方法や考え方をお伝えできればと思います。

 

そのためには・・・

まず「自己理解」を進めることが何よりも大事です!

自分のことは自分が一番よく知っている。実際そんなことないことも多いですよね。

自分のことを理解している人って結構少ないですし、自分を理解するってとても難しいことです。

でも、自分を理解しておくととても良いことがあります。それは、、、

①自分の本来の気持ちに寄り添えるようになること

②自分のことを大切にしようと思えるようになること

③自分の考え方や行動の癖をわかるようになること

 

ざっと挙げただけでも、これだけの効果があります。

自分を見ることは鏡を通してだけしかできませんが、内面を通じて語り掛けることはできます

それを紙に書いて、記録に残してみましょう。もちろん以前紹介したポジティブ日記は、自己との対話なので、自己理解を促進させるものなんですよ。是非続けて下さいね。

人は日頃、自分に対して声をかけません。当たり前ですが。

声は相手にかけるもの。そうですよね。

 

でも、自分にも声をかけてあげられます。自分の心に声をかけて、労ってあげている人は、全体の何%なんでしょうか。とても少ないと思います。

ですが、自分で自分に語り掛けることこそ、自己との対話であり、そこから自己理解が進んでいくと言っても過言ではありません。

 

自分というのは、一番身近で、一番遠い存在です。

少しでも、自分に近づけるためには(自己理解をしていくためには)、まず、自分の気持ちを言語化して記録してみましょう。どこでも良いので、目をつぶって「今日も1日お疲れ様」と自分を励ましてみましょう。

そうすれば自ずと、自分について関心・意識が向いてくるはずです。その繰り返しです。

一朝一夕では身につきませんが、時間をかければ定着していきます。

小学2年生の九九のような物です。何度も自分でつぶやいて定着していきましたよね。それと一緒です。

 

相手にばかり関心が向く。これは危険です。

自分を無視してしまったり、無意識に相手と自分を比較して、無意味に自分を否定してしまうことが増えてしまうからです。

自己理解が進んでいる人は、比較することは無意味だということがわかってきます。

そして、自分は世界でたった一つの存在なんだという、価値観を覚えて、大切にしようと思えるようになります。

世界でたった一つのものは比較対象がないので、比べようがありませんよね。

 

世界でたった一つの輝く10Kgの宝石をあなたが手にしたらどうしますか?多分ですが、ものすごい価値があると思うので、絶対に大切にすると思いますし、誰にもとられないように守ろうとすると思います。

あなたという存在は、その宝石よりもずっと価値があります

だから、自分で自分を大切にして、守ってあげて、掛け替えのない毎日を過ごしてほしいんです・・・。

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それでは今回はここまで!

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@LuntaCOP

 

心の中で・・・「起立、礼、着席」