【#3不安について】不安の対処法
心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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前回のお題は「不安」でしたね。
今回は不安の対処法について一緒に考えていきましょう!
さて、不安は脳の一部の働きとホルモンの分泌によって引き起こされることがわかりましたね。
しかし、不安は実はとても大切な働きでもあるんです。
振り返ってみてほしいのですが・・・。皆さんも一度は高いところに行ったことがあるでしょう。
男性の方なら木登りでスーッと上まで登った経験もあるのではないでしょうか。
もし「不安」がなかったら、そのままどこまでも登って行ってしまいます。結果的に地面からどんどんと離れて、危険がどんどん迫っていきます。なのに気が付かない。これは大変です。
外敵の話も一緒で、一度敵に出くわした場所に近づくと、「また会って命の危険にさらされるんじゃないか・・・」と不安が働いてくれます。だからその場所に近づかなくなっていくのです。
でも不安が無かったら、敵のいる場所に何の躊躇もなくいってしまいます。それって危険ですよね。
つまり、不安はなくては困るものではあります。自分の身を守るために。
これが過剰に出てしまうから、現状にそぐわない量・形で出てくるから困るんですよね~。
・・・ここまで不安について考えてきましたが、先に残酷な真実から伝えますと。
不安は人間である以上死ぬまで消すことはできません。
これは紛れもない事実です。無理に消そうとすると、余計に考えてしまって、心のエネルギーを余計に使ってしまうのです。
でも悲観しないでください。不安に押しつぶされて死ぬことはないです。不安は上手く付き合うことが出来ます。
そうすれば、適度な不安をもちながら(危険を回避しながら)生きていけます。
考えてみてください。今幸せそうな人いますよね。例えば①受験に受かった人。②彼氏・彼女がいて、うまく行ってる人。不安なんか何もないかのように幸せオーラ満載の人は、あなたの身近にいるのではないでしょうか。
でも、そんな人たちも不安は抱えてます。①受験には受かったけど、これから上手くやっていけるかな。授業についていけるかな?②こないだデート楽しかったけど、相手はどう思ってるんだろう。楽しかったと思っているの実は私だけ?なんて思ってるかもしれません。
人は、どんなに幸せな時も、必ず小さな不安が付きまといます。もうこういうものなのです。
ではどうしたらいいのか・・・。
- 受け入れて気にしすぎないこと
- みんなも同じなんだと思うこと
- 1日の終わりに日記をつけてみること
この3つをやってみましょう!
★まず1つ目の、「受け入れて気にしすぎないこと」は、
不安な状態である自分を素直に受け入れて下さいということです。無理に不安を消そうとしないでください。
これだけでも結構違ってきます。
何が言いたいかというと、「不安な状態は異常な状態ではなく、ちゃんと脳が体を守ろうとして働いてくれてるんだ」という”当たり前の状態”だと思いましょう。
不安を持ってリスクを回避し、高い水準で生活できている動物は人間だけです。だからここまで文明を発展させてきたのです。
人間は”メタ認知”という高度な思考を取ることが出来ます。これが不安のメカニズムにも直結しますが。とにかく、「相手の立場に立つ・客観的に自分のことを見ることが出来る」ことは人間にしかできません。そのために、不安というメカニズムが働いてしまいますが、それは私たちが正常な人間だからです。
★2つ目の「みんなも同じなんだと思うこと」は、
そのまんま、どんな人も不安をもって生きているということです。どんなに明るく過ごしている人も、家に帰れば何かの不安に縛られて、暗く生きているかもしれません。
庶民からかけ離れたお金持ちの人も、「もっと貯金を増やせるだろうか。まだ足りない。もっと持っている人がいるんだ。」と不安に感じている人が多いそうです。
人間である以上、みんな何かしらの不安を抱えて生きています。完全に不安のない人間なんていません。みんな仲間です。
だから、すごく不安に思っているあなたも決して異常ではありません。疲れた時は不安に敏感になりやすいので、ただそれだけです。
★3つ目の「1日の終わりに日記をつけてみること」は、
今までのことをアウトプットしてみるということです。
アウトプットとは何だという話ですが、簡単に言えば「頭の中にぐるぐると置いておくだけでなく、紙に書き出して、頭の外に表現する」ということです。
今自分は何に対して不安を感じているのか、それがモヤモヤしているだけでも次の不安を生んで嫌な気持ちになりますよね。
なので、家に帰ったらまず日記を書いてみましょう!
ちょっとでもいいです。文章でなくても箇条書きでもいいです。
コツは①今日、何が一番不安に思ったか、不安になった時間が最も長いものを書き出す。②逆に今日頑張ったこと、嬉しかったことを書き出す。
法則があって、①と②は1:3の割合で考えましょう。不安なことを1つ書いたら、小さなポジティブを3つ書きましょう。そうすると、段々と整理されていき、不安が小さくなっていくはずです。
最初からいきなりは上手くいきませんが、少しずつやってみてください。必ず力になりますし、記録として残るので、「あ、この時の私ってこんなことを不安に思っていたんだ」と振り返れるはずです。
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いかがでしょうか。今回の授業で対処法について、おおまかに説明をしてきましたが、これはまだほんの一部です。まだまだ、不安への対処法は沢山あります。
これらをやってみて変化がなかった人や興味のある人は、自分でも調べたり読書してみてくださいね。
必ず、ヒントがあなたを助けてくれるはずです。
かくいう自分ももう10年以上不安障害で苦しんできました。薬も飲んできました。
でも、今は普通に生活できています。不安とうまく付き合えるようになってきたからです。
あなたもきっとうまく付き合えるようになる。私はそう確信しています。
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さて、それでは今日の授業はここまでにしましょう。
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→@LuntaCOP
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