【#47社会について】少子高齢社会の現状を知ろう
心の中で・・・「起立、礼、着席」
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。
それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~
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さて今回は、「少子高齢社会」について話をしていこうと思います。
現代社会の構造は、心理学と密接に関わっているので、しっかりと押さえておきましょう。
時は令和。日本国における出生数は、ついに1年間でおよそ70万人の時代となってしまいました。
これが今から約75年前、第1次ベビーブーム時に生まれた通称「団塊の世代」と呼ばれる方たちは、1年間で約268万人生まれたため、約4倍も現代の出生数より多い事がわかります。
第1次ベビーブームは1947~1949年とされており、戦後間もない時期にあたります。
この当時の日本は、敗戦したばかりで復興の時期。まだまだ経済も何もかもがぼろぼろの状態でした。
ですが、戦争が終わったことによる社会の変化や、構造の改革で一気に日本は変わっていきました。
一番大きいことは憲法の改正ですね。「大日本帝国憲法」という天皇主権から、「日本国憲法」という国民主権になっていったのです。
天皇が集中して権力を持つ状態から、国民一人一人が平等で、それぞれに人権があることを明記されるようになり、生きる意味や考え方も大きく変わっていったのではないかと思います。
ということで、国民それぞれは生存権・社会権・自由権など様々な基本的人権を手にして復興にあたっていく。そんな時代の幕開けが団塊の世代の方たちなのです。
その団塊の世代の方たちが、75歳以上を迎える、つまり後期高齢者になっていくことを「2025問題」と呼んでおり、ニュースなどで取り上げられているかと思います。
2025問題はとてもむずかしい問題ではありますが、簡単にまとめると、「後期高齢者の人口割合が増え、それに合わせて社会保険料などの社会保障の負担が増大していく」ということです。
少し前の平成では「少子高齢化社会」と呼ばれることもありました。
私が小学生の頃の社会の授業では、確かに教科書に少子高齢化社会と書かれていましたし、そう教わりました。
ですが現代は、もう高齢化どころではありません。今の日本は超高齢社会と呼んでいる社会学者も多いです。
こちらの引用させて頂いた人口ピラミッドは、国立社会保障・人口問題研究所が作成した2020年のものになります。
2020.png (5400×3000) (ipss.go.jp)
見て頂ければすぐにわかると思いますが、もはや逆ピラミッド型になっています。
高齢者が多く、子どもの割合が少ないことが一目瞭然です。
では、今から約60年前の人口ピラミッドを見てみましょう。
・・・いかがでしょう?
もはや完全に別の国のようですよね。これが60年前の日本の人口割合です。
きちんとピラミッド型になっています。こんなに変わったのです。
高齢者が増えたのは、医療や科学技術の進歩が大きく関わっています。言い換えれば平均寿命が延びたということですね。
令和の日本人平均寿命は男性約81歳、女性約89歳と言われています。
これが約70年前の1955年だと、男性の平均は約64歳、女性は約67歳でした。
およそ20年も長生きできるようになったので、それはもう必然的に高齢者の割合が増えていったのです。
反面、日本の出生数はどんどんと低下していっています。主要先進国の中でもワーストに近いくらいの出生率をとなってしまっている現状です。
高度経済成長→バブル景気が終焉を迎えた後の30年は、長い長い不況の時代であり、経済が停滞した日本では、子どもを産み・育てるということに対するハードルがものすごく高くなり、生みたくても生めない。育てられないという現状があります。
私も児童福祉の世界にいたので、よくわかりますが、子どもは生んで終わりではありません。むしろ始まりであり、子育てにはお金がかかります。
しかし、社会保障等に予算が多く割かれる現状、国としては税金を上げざるを得ず、私たちの出費は増え、消費を抑えるというサイクルになってしまっています。
生んだとしても、育てられなければ育児放棄をしてしまうのです。
こうして、ネグレクトを受け一時保護をされた子供たちを沢山見てきました。
これでは、なかなか負のサイクルを取っ払うことはできません。
ですが、有効な解決法が見つかっていないこともまた事実です。
以上が大まかな少子高齢社会の実情です。もっと詳しく話すと、社会学や経済学になってしまうので、ここまでにしておきましょう(汗
かなり深刻な社会情勢であることがわかって頂けたと思います。
間違いなく、これからも高齢者の割合は増えていくので、子ども達・若い人たちの負担は増えていくと思われます。
こうした閉塞感からストレスを感じ、メンタルを病んでいかれる方もとても多いです。
簡単な解決はあり得ないと思っていますが、間違いなく言えることは、諦めずに色々な政策を国は取り組み続けることです。それしかありません。
もっと子ども達が希望をもって社会に飛び立てるような日本にしていかないといけません。
私にできることは、ミジンコ以下で限られていますが、心理学の側面から支援できる方法があるならば、一生懸命取り組んで、これからも発信し続けたいと思います!
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それでは今回はここまで!
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