【7時間目の授業は心理です】

思春期~青年期の方をターゲットに心理学をお話ししていきます。

【#12脳について】人の脳には電気が流れている(神経回路)

心の中で・・・「起立、礼、着席」

 

みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~

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さて、今回は脳シリーズの続きで、神経回路についてお話ししていきたいと思います。

そもそも、皆さんは「回路」ってなんだかわかりますか?

理科の授業や電池を使った実験で習いましたよね・・・?(忘)

 

回路とは「電流が流れることが出来る道筋」のことです。電気が流れる道と道を接続して、輪になったり、分岐して網目状になったりします。

この網目のことをネットワークを呼んだりもしますね。



 

人と脳の中は正にこうなってます!

電流を流す金属の導線=神経回路だと思って頂ければOKです。

ちなみに神経回路のことを「ニューロン」とも言います。

 

実際に人間の脳は電気信号を用いて、脳の各部位へ情報をリンクさせたり、引き出したりします。

ニューロンはとっても小さく、脳の中に大体1000億個あると言われていますが、ニューロンたち自体は直接つながっているわけではなく、ニューロンから別のニューロンに情報を渡す時に電気信号神経伝達物質に変換されて、次のニューロンに渡った時にまた電気信号に変換されるというしくみになっています。

この電気信号を「インパルス」と言い、ニューロンと次のニューロンの間のことを「シナプス」と言います。

・・・聞いたことがある人もそうでない人もいると思うので、覚えなくていいです(笑)

 

ということで、人間の脳が活動するときは、常にインパルスニューロンを通って、各部位に指示を出していることがわかっています。

電気は流れるスピードが非常に速いため、情報交換の効率がいいんですね。動物の進化ってすごいです・・・。

 

 

さて、少し理科の授業のようになってしまいましたが、脳には膨大な量のニューロンが張り巡らされています。

当然、この数全てを上手く使い分けることは難しいので、効率良く考えられるように脳は活動するための効率化をするため、「よく使う回路」や「いつも考える時に使い回路」を重視するよう、用いるニューロンの数を増やそうとします。

これを、俗に言う「神経回路が太くなる」状態となります。

 

前回の話とつなげていきますが、「しなやかで図太い考え方」の神経回路が太くなれば、脳も「これがよく使う回路だ!」と思って、より回路を増やし、質をよくしていきます。

回路を太くするためには・・・。もうみなさんお分かりですね。

 

「しなやかで図太い考え方を」毎日、脳の中で使う・考えさせることで、その回路が発達し、やがては「しなやかで図太い」思考回路が完成するのです。

そのために、アウトプットやポジティブ日記が大切で、これらをやることで、脳のニューロンたちに働きかけることが出来るからです。

ちなみに、前回も言いましたが、このニューロン神経細胞の一種なので、毎回古くなれば代謝されて、新しい神経細胞として生まれ変わり交換されていきます。

この代謝→生まれ変わりのタイミングで、しなやかで図太い考え方を確立して、脳のスタンダードにしてしまいましょう。

 

 

ということで、アウトプット・ポジティブ日記は脳科学的にも根拠のある話ですので、皆さんも是非、今日から実践してみてください!



 

 

最後に少し脱線しますが、①精神薬てんかんについても軽くお話していきます。

 

まず、①精神薬についてです。

読んで字のごとく、精神に作用するお薬の総称なので、脳に効果を発揮するお薬のことです。

精神薬には本当に沢山の種類があり、効果や発揮する部位はそれぞれ違いますが、ニューロンニューロンの間のシナプスに作用する薬も沢山あります

例えば抗うつ剤などはこのタイプが多いです。

 

先程も話しましたが、基本的に電気が流れている脳も、ニューロンの間の移動時のみ神経伝達物質に変換されて、移っていくわけですが・・・。

この神経伝達物質に変わる際に、上手くキャッチできなかったり、キャッチしすぎたりしてしまうことがあります。

そうすると、ニューロンの間の移動の中で、情報が変わっていってしまいます。

これを適切な量にしたり調整していくのが、精神薬の役割の一つだと思っておいてくださいね。

 

最後にてんかん(癲癇)です。

聞いたことがある人も結構いるかもしれません。私の学生時代にも友達でいました。1000人に5~8人の割合でいるので、身近な症状とも言えるかもしれません。

てんかんは、脳内を流れる電流の異常発火(オーバーヒート)によって引き起こされていると考えられています。

ニューロンの間の移動を、適切な範囲外の電気信号により、ショートしてしまった状態とも言えます。

脳の一部分で起きる異常発火のことを「部分てんかん」、脳全体で異常発火が起きると「全般てんかん」と言います。

部分てんかんだと、意識が短い間に飛んでしまったり、体がぴくッと動いてしまうなどの症状がありますが、全般性だと、口から泡を吹いてしまったり、突然バタりと倒れてしまうこともあります。数秒で意識が戻ることもあれば、意識が回復するまでに時間を要する人もいます。

 

脳が電気信号で作動しているがゆえの疾患であると覚えて頂ければOKです。

てんかんも少しずつ研究が進められており、薬などの治療法も進化してきました。

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今回はここまでにしましょう!

また、こうした科学的な解説もするかもしれません・・・。

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@LuntaCOP

 

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